呼び出し

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「あの子って、昨日光太が言ってた子?」 「俺は見てないけど、多分そうだと思う」 「誰なんだろうね?」 俺に用があるんなら、昨日みたく話し掛けてくればいい筈だ。 それをなんでコソコソしてるのかが解らない。 しかも、気配感じなかったぞ。 忍者か? 「翼は気にしなくていいよ。用があるなら向こうから話し掛けてくるだろうし」 「そうかな?」 「それより早くご飯に行こう。お腹空いた~」 わざとらしくお腹を手で押さえて呻くと、翼も「僕もだよ」なんて笑ってくれて。 何とかもっさい黒髪メガネ君の話題から逸らす事が出来た。 そういや宮園様にもっさい黒髪メガネ君の事を聞くの忘れてたな。 宮園様の知り合いみたいだったのに。 ま、いいか。 .
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