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「でも、悪かねぇよ」
「え?」
素直じゃない宮園様にしてみたら、それは誉め言葉なんじゃないだろうか。
俺と同室になって良かったって、ほんのちょっとでも思ってくれてるって事だろうし。
「ありがとうございます!」
身体を折り曲げて深々とお辞儀をすると、宮園様は「何でお礼を言うんだ」と呆れた様子だったが。
「ホントバカだな」
さっきよりもハッキリと解るくらいに笑ってくれた。
機嫌の良い今なら、バカと言われようが許してしまえる。
宮園様がルームメイトとして俺を認めてくれたんだ。
喜ばない筈が無い。
あまりにも嬉しかったので宮園様の分の親子丼の肉を多めにサービスしたら、「親の割合多すぎだろ」と叱られてしまったけど。
ご飯を食べ終えて俺が洗い物をしているうちに宮園様がお風呂に入る。
今晩も出かけてしまうのかと思っていたのに、お風呂から上がった宮園様は上下黒のスウェットというラフな格好をしていた。
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