不良と同室になりました。

お昼ご飯

屋上には行けないので宮園様と二人で中庭に出た。
今日は天気がいいとはいえ、冬が近い事もあって少し寒い。

「外で食うのも厳しくなってきたな」

宮園様も寒さには弱いんだろうか。

植え込みの脇の段差に並んで腰掛け、お弁当を広げる。
そろそろ温かい飲み物が恋しくなる時期だな。

「宮園様、タマゴサンド一つあげるんで、唐揚げください」

「肉はやらねぇ」

「ケチ」

唐揚げの代わりに宮園様が差し出したのは卵焼き。
卵に卵で返すなんて……宮園様、なかなかやりおる。

「宮園様、いつも外で食べてるんですか？」

「晴れてる時はな」

そりゃ、雨降ってる中でお弁当食べてたらアホだよ。
それくらいは俺にも解るっての。

「教室では食べないんですか？」

「教室は……他のヤツが居るし」

「ぼっち飯がバレるのが恥ずかしいんですね、解ります」

うんうん、と頷いていると「お前と一緒にするな」と頭を小突かれた。

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