お昼ご飯

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「キミも大変だねー」 部屋の入り口で待機している俺に、寮長は救急箱だけじゃなく大量の包帯と湿布も手渡す。 「コレ使う相手、例の宮園君でしょ?」 「まぁ、そうです」 「やっくんがボヤいてたもんねー。『バカ共の所為で仕事が増えた』って」 『やっくん』って、あの風紀委員長だな。 もしかして宮園様がケンカしたのも、相手が誰なのかも知ってる? 「あの、宮園様、また上級生に絡まれたんですか?」 「オレは詳しくは知らないけどー。相手は三年生らしいよ?」 「そう、なんですか」 宮園様がケガをするなんて、相手は相当強かったんだろうか? いや、相手が一人とは限らない。 もしかしたら大人数を相手にしたのかも。 「心配?」 「え?」 考え事をしているうちに俯いてしまっていた顔を上げると、寮長がニッコリ微笑みながら俺を見つめていた。 .
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