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部屋の中には宮園様の姿は無く、何故か脱ぎ捨てられたブレザーとYシャツが床に落ちている。
借りてきた救急箱を俺のベッドの上に置き床のYシャツを拾い上げると、Yシャツにはあちこちに血液と思われるシミが付いていた。
これ……洗濯で落ちるかな?
「宮園様?」
まさか裸で部屋の外に出る訳はないだろうと「どこですか?」と呼び掛ける。
しばらくしてから「戻ったのか」と浴室から宮園様が出てきた。
何だ、シャワー浴びてたのか。
どうせ傷口を洗わなきゃいけなかったし、宮園様もそのつもりだったのかも。
シャワーを浴びてサッパリした宮園様は上半身裸でスウェットの下だけを履き、まだ濡れた髪にバスタオルを掛けている。
「ホントに借りてきたのか。大した事ねぇって言ったのに」
「でも、一応手当てはしないと」
顔の他にケガは無いかと視線を下げると、目についたのは宮園様の見事な腹筋。
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