第1話 始まりはいつもダイナマイト

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「魔法に興味ないか?」 「興味ないっす」 そいつは突然やってきた。 というか話が飛びすぎてすまない。 俺もなにがなんだかわからないんだ。 いきなりですまないがちょっと、 時間を遡ってみようと思う。 ーーーーー 「……いよっしゃぁぁあ!!!」 俺の名前は田中太郎。 たった今これまでの生涯で一番の谷だった高校受験の合格発表の日だった。 結果は、俺の言葉通り合格。 いやー、余裕っしたわ高校受験。 余裕、余裕~… さーせん嘘つきました。 正直受かっていたことが奇跡です。 今思えば災難ばっかでした。 受験一週間前に高熱を出し、当日には完治するも寝坊をし、会場にギリギリ到着。 しかもかなり、焦っていたのか筆記具を忘れてしまい手元にはHBの鉛筆にネリケシ。 なんで!ネリケシ! 消しゴムではなく! マークシートむっちゃ汚しちゃったし、ネリケシに夢中になるし、ハマっちゃうんだよビヨーンって…
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