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ホテルの一室。ついにやってきた俺の卒業記念。先にシャワーを終えて彼女を待つ。
俺の息子ははち切れんばかりに顔を紅潮させ、黒き体幹を大きくしていた。
「いよいよ…」
わくわくしながら荷物をあさる。用意(ゴム)は万端、と、装着準備に取り掛かろうかと思う。
と、先ほど彼女に買ったネックレスが目についた。
しまった、食事後に渡す予定が…
そう思ったが、すぐに考えが吹き飛んだ。
悲しい生物かな、人間。
今は目的達成以外に考えられない。
俺はそれをカバンにしまい込んだ。
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