1章 復讐

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しかし、そんな俺の現実は非情ではなかった。 今年4月に就職が決まり、社会人として安月給ながら 俺は今までの空白の期間を取り戻すように仕事に打ち込んでいた。 そして、8月。待望の彼女ができた。それなりに容姿もよく、活発で明るい子だ。 今まで向こうがリードしてくれており、俺から誘わなかったせいもあって、まだ行為にまで及んでいない。 チキンな俺に、今日こそさらばと挨拶したい。 そんな気持ちで望んだイブ当日。準備を整えて彼女をデートに誘った。
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