1章 復讐

6/22
前へ
/142ページ
次へ
ひと足早い誕生日プレゼントを身につけ、俺もお返しに隠れてクロスのネックレスを買った。 そして夕方。予約しておいたホテルでディナーをとる。 「楽しかった?」 「楽しかった!」 彼女は満足げに、平らげたと言わんばかりにお腹を触りながらいった。 「いやー、君もやればできるじゃまいか」 口を拭きながら、彼女は俺を見ていう。 「ここまでエスコートできるなら今までももっとしてほしかったよ~」 「ごめん」 「うん」 手を置いて、沈黙。 少し見つめあって、ちょっと恥ずかしい雰囲気になる。
/142ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加