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店長さんも優しくフレンドリーな人で話やすかったおかげかどんどん緊張は解けて、面接は終わろうとしていた。
「じゃあ、合否は3日以内に電話で連絡しますので…
あ、ごめんちょっと待っててねーこれコピーしなきゃだ!」
店長さんは履歴書や面接しながら書いたシフト希望などを持って、少し慌てた様子で奥へと行ってしまった。
俺は息を吐きながら意味もなく店内を見回してみた。
まだ夕飯には早い時間だからだろうか、平日と言うこともあり店内の3割程は空席のようだ。
主婦が多いのかなーなんて思いながらキョロキョロしていると、なんだか見たことのある男の人が手に数枚の紙を持ってこっちへ歩いてきた。
「お疲れ様でした!
これ返しておいてって店長が」
俺が座っているテーブルまで来るとそう言いながら履歴書やシフト希望の紙を渡してきた。
(あ、さっきの店員さんか…)
仕事が終わったらしく私服だったので気づかなかったが、あの優しい笑顔と声で気付き紙を受け取った。
「…ありがとうございます。」
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