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王余魚沢にアイスクリーム屋ができた。
それは小さな集落の王余魚沢にとって大ニュースだった。
近場の子供たちは一日百円のお小遣いを握り締めて百円のアイスを買う。
みなが美味しいというアイスをひでも食べてみたいと保育園から帰ったあと、母にお小遣いの百円をせびる。
母はいつものように台所の棚に置いてあったがま口から百円を手渡した。
母は、いつものようにひでは隣の酒屋でお菓子を買うのだろうと高をくくっていた。
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