第1話

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とぼとぼと昇降口へ向かう私に向かってくる足音…、 「あーーっ!史乃ちゃんみっけー!!」 と大きな声がする。 ーあれは、中学が一緒だった芳子だ。 「どうしたの?慌てちゃって。」 「ねぇねぇ、もう帰っちゃうのっ?今日忙しい?なんか用事?帰らないで、ねぇお願い、つきあって??」 なんだかすごい勢い。 だけど、ヒマしてた私には嬉しいお誘い。 「いいよー、ちょうど帰るのつまんないなーと思ってたから。」 「よーかったぁ~。誰もいなかったらどうしようかと思ったー!」 なかなかのテンションだけど、ふだんは人見知りですごくおとなしい芳子。 こんなに元気なのは何かあったのかも。 それも気になるし、一緒に出かけることにする。
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