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とぼとぼと昇降口へ向かう私に向かってくる足音…、
「あーーっ!史乃ちゃんみっけー!!」
と大きな声がする。
ーあれは、中学が一緒だった芳子だ。
「どうしたの?慌てちゃって。」
「ねぇねぇ、もう帰っちゃうのっ?今日忙しい?なんか用事?帰らないで、ねぇお願い、つきあって??」
なんだかすごい勢い。
だけど、ヒマしてた私には嬉しいお誘い。
「いいよー、ちょうど帰るのつまんないなーと思ってたから。」
「よーかったぁ~。誰もいなかったらどうしようかと思ったー!」
なかなかのテンションだけど、ふだんは人見知りですごくおとなしい芳子。
こんなに元気なのは何かあったのかも。
それも気になるし、一緒に出かけることにする。
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