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高校2年生の春。
1クラスしかない私の科はクラス替えもなく、進級したからといって特に変化のない単調な毎日を過ごしていた。
仲よしの友だちは部活に忙しくて、私はといえばバイトに精を出すぐらいしかすることもなかった。
楽しみなのは、そのバイト先にいるふたつ年上の関さんに会うこと。
柔らかい雰囲気で、ふだんは落ち着いているのに、いたずらっこみたいにニヤッと笑う笑顔だけは少し幼い感じがして可愛らしくて。
そんな彼に淡い恋心を抱いていた。
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