間部要撃血盟

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  「敵の大砲、艦隊に怯え条約を結んだのは、我が国体の屈辱。日本は異国の植民地となり、清の二の舞となるであろう。長井がこの屈辱を容認するならば斬殺せねばならぬ!」  井伊直弼が締結した”日米修好通商条約”は、尊皇攘夷志士によって屈辱的条約と捉えられていた。 殊に、最終的な目的を開国にさだめる松陰にとってはなおさらだった。 『開国して、西洋の文物を取り入れ、植民地化された支那、朝鮮を解放する』 というのが松陰の開国論であり、それはあくまでも自主的・雄飛でなければ意味をなさない。  
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