第8話

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わたしの幸せは夏騎の傍にいることだ。 それを望んでいない夏騎との生活は想像できないが苦しいものになるのは確かだろう。 茫然と立ち尽くす夏騎の姿は見たくない。 自分と生活しながら、絶望の中にいる夏騎の姿は……絶対に見たくない。 今までの夏騎との生活が全て色あせたものになるだろう。 楽しかった日々が、全て氷つき、思い出も悲しいものと化すだろう。 そんな生活は堪えられない。
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