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その後、夏騎は何度もクリアファイルを見て笑ったり、真剣な顔になったり、当時のことが思い出し、面白おかしく話しをしてくれた。
夏騎と父との思い出がこの身に沁み込んできた。
多分、これほど、父との思い出を聞かされたのは初めてかもしれない。
わたしの知らない夏騎と父。
羨ましくも思えた。
このような結果になって、本当に幸せだ。
父の怒りが目に浮かぶが、夏騎となら乗り越えられる。
クリアファイルを見つめる夏騎の横顔は嬉しそうでなんとも言えなかった。
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