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「嫉妬だなぁ~。」
ん?心の声、漏れた?って、宇野ちゃんの声じゃん。
振り返ると、宇野ちゃんが満面の笑みで立ってた。西島と日高もいる。
「顔が怖いよ、秀太。」
「目が合ったら、指先がヒヤッとするレベルだよ。」
「西島、分かりにくい。」
完璧、宇野ちゃんにはバレてる。
そっちの2人は……どーでもいいや。
「直也くんね…。心配いらないよ。」
「何の事だよ。」
意味なさそうだけど、とぼけてみる。
「ま、仲はスッゴい良いけどね。」
どっちだよ!宇野ちゃん、楽しんでんな。くそっ。
「あっ!宇野ちゃん来たぁ。」
千晃がこっちに戻って来る。
直也先輩に手を振られたので、軽く頭を下げた。
俺の事、知ってんのかな?
「ねぇ、ねぇ。今日、終わったら買い物行こ。」
「千晃に誘われたら、断れなーい。」
「俺も行く~!」
「え~。にっしー嫌だ。」
西島撃沈…。
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