第1話

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「おはよ。あんた達気持ち悪い…。」 冷たい目で西島を見ながら、宇野ちゃんが入って来た。 「おはよー!気持ち悪いとか言うなよ~。」 なんで、気持ち悪いって言われて嬉しそうなんだよ…西島…。 「おはよ。宇野ちゃん。」 「はよ。ってか、宇野ちゃんも隣だろ。」 「ボケた?」 怒られるとわかってて、日高がからかう。 「わかってるわ!千晃送りに来たの!」 ?? そういえば、宇野ちゃんの後ろに、ちっちゃい千晃が、更に小さくなって隠れてる。 「おはよ。」 隠れたままの挨拶。 いやいや、おかしいだろ…。 「はよ。」 と、言いながら、覗き込もうとしたら、ささっと自分の席に座り、顔を伏せた。 千晃は俺の斜め前の席で、耳が赤いのが見える。 「どうした?千晃?」 西島が優しい声で千晃に近づく。 「ふふっ、ほっといてあげて。寝坊して、今、ノーメイクなの。」 西島の肩を掴みながら、宇野ちゃんが笑いながら言った。 「バラさないでよぅ。」 伏せたまま、情けない声が聞こえる。
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