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「おはよ。あんた達気持ち悪い…。」
冷たい目で西島を見ながら、宇野ちゃんが入って来た。
「おはよー!気持ち悪いとか言うなよ~。」
なんで、気持ち悪いって言われて嬉しそうなんだよ…西島…。
「おはよ。宇野ちゃん。」
「はよ。ってか、宇野ちゃんも隣だろ。」
「ボケた?」
怒られるとわかってて、日高がからかう。
「わかってるわ!千晃送りに来たの!」
??
そういえば、宇野ちゃんの後ろに、ちっちゃい千晃が、更に小さくなって隠れてる。
「おはよ。」
隠れたままの挨拶。
いやいや、おかしいだろ…。
「はよ。」
と、言いながら、覗き込もうとしたら、ささっと自分の席に座り、顔を伏せた。
千晃は俺の斜め前の席で、耳が赤いのが見える。
「どうした?千晃?」
西島が優しい声で千晃に近づく。
「ふふっ、ほっといてあげて。寝坊して、今、ノーメイクなの。」
西島の肩を掴みながら、宇野ちゃんが笑いながら言った。
「バラさないでよぅ。」
伏せたまま、情けない声が聞こえる。
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