第2話

2/5
前へ
/120ページ
次へ
あれから数日、千晃はノーメイクで学校に来る事はなかった。 いつも通りに過ごして、俺たちは進級し、晴れて高校2年生になった。 クラス替えは、俺と西島と千晃が同じクラス。隣のクラスに、日高と宇野ちゃんがなった。 「また宇野ちゃんと違うクラス…。一緒が良かったのにぃ。」 「でもでも千晃、俺がいるじゃん!」 「えぇ~!にっしーじゃヤダ。宇野ちゃんが良い。」 言い切る千晃に、ガックリきてる西島。 この2人と宇野ちゃんは、俺とは違う中学で、昔からかなりの仲良しらしい。 妬けるほど…。 入学してすぐに、部活で西島と仲良くなり、気がつけば千晃達とも仲良くなってた。 「秀太、聞いてる?」 ぼやっとしてたら、千晃に覗き込まれてた。 ちっ近い! 「そろそろ行くよ。体育館。」 「あっ、始業式ね…面倒だな。」 「だね~。」 クラスのヤツらも移動を始めてる。 「あれっ?西島は?」 「宇野ちゃんとこ。さっき呼ばれてたから。」 「仲良いよな。」 「ほんと、嫉妬しちゃう!」 えっ?まさか、千晃って西島の事…。
/120ページ

最初のコメントを投稿しよう!

94人が本棚に入れています
本棚に追加