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はぁ…
今日もハンバーグを焼き続ける俺。
じゅ~…
香ばしい薫りだけしか正午の仕事はお腹が空いても味わえないまさに拷問の時間…
「はぁー…」
「お前隣に立っておいてダイレクトに溜息つくな!」
ハンバーグを焼き続けているのは俺ではない。
俊介だ。
「俺も食べたい…」
「仕事してくれ!」
じゅ~…
「よっしゃ!」
「やっとやる気になったか…」
うりゃあーーー!
凄まじいスピードで完成したのは…
「見ろ、肉のタワーだ!」
バンズに挟んだハンバーグ総勢15枚!
まさにハンバーガーのスカイツリーじゃ~!
「包めないから!しかも、値段と一致してねぇから!」
お値段破格の3万円!
「そんなにしねぇ!高すぎる!」
そんな事はない!
何故なら
「国産牛100パーセントだから!」
「いくらなんでも無理だ!アメリカの契約食牛会社に謝れ!」
「時代は国産!北極の肉万歳!」
「北極は日本じゃねぇ!しかも肉育たないし!」
「ジャパネット勇太提供三万円均一!」
「某有名なOットリ家具センターか!」
「否、それでも安い!」
「意味わかんねぇ!全然ついていけねぇ!」
「べっ別に、買って欲しいわけじゃないんだからねっ!バカッ!」
「やめろ!低い声の男ツンデレ娘っぽく言ってもキモさ増しただけだから!」
「わかった…金さえあれば何でも出来ると思ったら大間違いだ!」
「何気にかっこよく半沢O樹っぽく言ってる!」
「やはり5万はいるなぁ…」
「金いるんじゃん!しかも値上げしてるし!」
「まだわからんのか、きみは。この世は金次第だ!」
「矛盾してるよそれ!さっきと言ってる事全然ちげーよ!」
「お前…何奴!?」
「うるせえよ!もうキャラ識別出来ねぇよ!」
「いやーん、俊介クンひどぉい♪」
「てめぇの脳みその方がひでえよ!何だよその えへへって笑い方!おカマか!」
「そんなつもりはないのですが…」
「いきなり帽子脱ぐな!衛生上問題あり過ぎ!」
「大丈夫だ!俺の手はいつも汚れているから!」
「キラキラスマイル辞めろ!」
ダン!
包丁の鋭い音が後ろで聞こえる。
「おめぇら仕事しろやぁ!ええ?舐めてんのかゴルァ!」
先輩の舞世さんが鬼の形相で睨んで凄んで来たので、仕事を真面目にしたいと思います。
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