2人が本棚に入れています
本棚に追加
私、小山内 結衣(おさない ゆい)24歳 6ヶ月 。
大学を卒業して3年の月日が経ち、代わり映えのない日々にただ途方に暮れていた
ーーーーーー
ーーーーーーーー
「はぁ…私、こんな代わり映えのない毎日こりごりだよ…」
お気に入りカフェ 「milk 」で親友の亜柚(あゆ)にいつもの愚痴を聞いてもらっていた日に突然、おきた出来事だった。
「また始まった…結衣。
そんなこと言ってるんだったらさ、何か習い事とか始めたらどうなの?」
「……う、そうなんだけど。
新しいこと始めるのってかなり大変なんだょ!
料理教室はお金かかるし、サークルは色々あり過ぎて一人じゃ決められないし…。優柔不断な性格だから尚更ダメなの。」
「ーー自分で行くところぐらい決めなさいよ。私が決めてもしょうがないでしょ……」
「うっ、そうなんだけど・・・でもっ、一回だけ。お願い!」
私達のそんな会話はカフェ中に響いていたのか、一人の男性が声をかけてきた。
「ーーーこんにちは。
突然驚かせてごめんね。話は聞かせてもらったよ。
もし良ければ俺が君の日常を変えてあげようか…って、いきなり見ず知らずの人に声をかけられても困るよね。」
それが彼、水城祐樹との出逢いだった。
最初のコメントを投稿しよう!