第1話:出逢い

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私、小山内 結衣(おさない ゆい)24歳 6ヶ月 。 大学を卒業して3年の月日が経ち、代わり映えのない日々にただ途方に暮れていた ーーーーーー ーーーーーーーー 「はぁ…私、こんな代わり映えのない毎日こりごりだよ…」 お気に入りカフェ 「milk 」で親友の亜柚(あゆ)にいつもの愚痴を聞いてもらっていた日に突然、おきた出来事だった。 「また始まった…結衣。 そんなこと言ってるんだったらさ、何か習い事とか始めたらどうなの?」 「……う、そうなんだけど。 新しいこと始めるのってかなり大変なんだょ! 料理教室はお金かかるし、サークルは色々あり過ぎて一人じゃ決められないし…。優柔不断な性格だから尚更ダメなの。」 「ーー自分で行くところぐらい決めなさいよ。私が決めてもしょうがないでしょ……」 「うっ、そうなんだけど・・・でもっ、一回だけ。お願い!」 私達のそんな会話はカフェ中に響いていたのか、一人の男性が声をかけてきた。 「ーーーこんにちは。 突然驚かせてごめんね。話は聞かせてもらったよ。 もし良ければ俺が君の日常を変えてあげようか…って、いきなり見ず知らずの人に声をかけられても困るよね。」 それが彼、水城祐樹との出逢いだった。
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