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つまり平たく言えば、女子高生の股間に顔を擦り合わせている変態女子高生、といった図になる。 ………。 散々行為に応じておいて今さらこんなことを危惧するのも難だが…。 人が来たら絶対に終わる、社会的な意味で。 ぐりゅぐりゅ。 「んんんっぐっ……はぁっ……!」 しかし、そんな危機感は、下方からひっきりなしにやってくる快感を前にしてしまえば 無意味同然の代物でしかなかったようで。 直ぐ様、悦楽を愚直に増幅させるスパイスへと変じていく。 「―――ぷはぁ……。有紗のここ、お漏らししたみたいにびしょびしょですんごくエッチィよぉ……。 はぁ……はぁ……、ごめん。もうブレーキ効かないかも」 麻衣は少し上擦った声で私にそう告げると、次の瞬間には森に棲まう獣の如く暴れまわっていた。 ただただ、欲望の赴くままに。 減速スピードで行われていた摩擦は急激にその速度を引き上げ、硬くなった突起を乱暴にこねくり回した。 生まれてこのかた味わったことのない未知の領域的感覚に、危うく意識がふっ飛んでしまいそうになる。 「あぁぁぁ……、わた、し……も……、もう……ガマンっ……できない……!」 事ここに至るまで、浮き上がるのみに留まっていた自我の腰が動き出す。 私の腰は私の意思を完全に切り離し、満たされない渇き、もとい欲求を満たすべく愚直に振り乱された。 絶頂はもうすぐそこ、目と鼻の先まで来ている。 私は麻衣の顔の側面、耳がついているあたりをガシッとそれぞれの手で掴み、固定した。 「むぐぅ…」と息苦しそうにくぐもった声を荒い息の最中、僅かながらに耳にしたが 気にかけてあげられるほどのキャパシティーなんてものは、毛頭無いに等しい。 「はぁっはぁっ……、んんっ!!いっ―――くぅぅぅぅぅぅ!!」 びくん。 全身が下方から上方にかけて一際大きく跳ね上がった。 絶頂。 つい先程まで狂ったように加速していた腰はピタリとその動きを止め 押し寄せる絶頂の津波を一つ残らず噛み締めるが如く、暫時中空で停止した後 力なく椅子にもたれ掛かった。 秘部から温かい粘着質の液体が大量に溢れ出るのを、やけにぼやけた意識の中で感じた。 ―――――― 「有紗……」 時折訪れる絶頂の余波に下半身を痙攣させながら、荒く呼吸をしていた時 不意に麻衣から名前を呼ばれた。 ………。 麻衣には申し訳ないことをしてしまった。
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