エピローグ

4/4
30人が本棚に入れています
本棚に追加
/111ページ
秋弦のペースにはめられて、 私は鞄から、いつも持ち歩いてる データーを手にして、 エレクトーンに読み込ませる。 「んじゃ、奏音。  こいつらに聞かせてやってよ。  お前が今も尊敬してる、  エレクトーンプレーヤー、  蓮井史也の大切な曲。  史也がお前にだけ、  編曲を許可して、承認したあの曲を」 秋弦に言われて、 私は小さく頷いた。 * ずっと心に 残る音がある。 ずっと心に 響く時間がある その感動も、想いも 受け継いだ夢も…… 今も変わらない。 貴方に貰った 沢山のPresentを今は 精一杯抱きしめて 前に進んでいくから。 貴方が私にくれたように、 私も誰かに 夢を与えられる、 そんな存在になりたいと 心の中で願いながら……。 この先の未来……。 同じ夢を追い求めた、 貴方を良く知るその人と ゆっくりと歩き続けるから。 The End
/111ページ

最初のコメントを投稿しよう!