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白装束に髪の長い男性が梅の木の傍に立っている。
形の美しい手が寄せているのは、開いたばかりの一輪の白梅。今年の初花だ。
あ~あ。残念!先越されちゃった。一番乗りで見たかったのに。
風が運んできた芳しい香りに、更に悔しく思いながらも、その男性に視線を戻した。
寒そう。あんな格好で。
衣装からして、ここの神職の方かもしれない。だが白い着物と袴は防寒の役目をなしてはいないだろう。
だが、それよりも目を奪われたのは…
イケメンだなぁ…
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