如月の神社

7/20
前へ
/22ページ
次へ
至近距離で見つめていれば当然… 気配を感じたのだろう。美しい瞳がこちらに向けられた。 やばっ!! よくよく考えれば慌てることなどないのだが、何を血迷ったのか 「あのっ!怪しいものじゃないですっ!お掃除に来ただけで…」 手にしたほうきと塵取り、ごみ袋を掲げて見せる。 ああ、バカ!なに言ってんだ、私ってば。 げ!しかもこのジャージ、三日着てるやつだ! こんなイケメンに見られるなんて、女子力がた落ち… うら若き乙女には耐えられない恥ずかしさなのか、俯くのはせめて顔だけでも隠したつもりだろう。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加