拒めない唇

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「マリアが言ってたよ。 今回のイベントプランも 素敵だと思うけれど 自分は高野さんが 作ってくれるプランが 一番好きなんですってさ。 奈緒が作るプランは ファンとの距離感が すごく近く感じられて インディーズ時代の 自分たちに戻れる気がするって」 「……っ……」 「俺にはそういう イベントプランは作れない。 だから奈緒、お前の力が 俺にはこれからも必要なんだ」 ゆるゆると 琉惺に向けた瞳から ポロリと涙がこぼれ落ちた。
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