拒めない唇

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琉惺は私から 秋人を消そうとは 思っていない。 でもそれは 私も絵里さんを消せないと いうことだ。 どれほど身体を重ねても どれほど好きだと言葉にしても 私と琉惺の間には 常に秋人と絵里さんがいる。 それだけは… きっとこれからもずっと 変わることはないのだ。 やがて深い眠りから 目覚めた琉惺が ゆっくりと瞼を持ち上げた。 瞳が重なった瞬間、 ふっと微笑んだ琉惺が 私を抱き寄せ 優しく包み込む。
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