拒めない唇

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「…いや…。何でもない」 ふっと笑って 再び唇を重ねた琉惺に 私の中で疑問が膨らむ。 秋人が残したものって? けれどその質問は 言わせてくれない 琉惺の唇から 滑り込んで来た舌が 淫らに私をかき乱す。 「琉…惺?」 「何も聞かないで。 俺だけを信じていて」 再び唇を塞がれて 琉惺の指先が私の核心を 弄び始める。 「ちょ…また?」 「奈緒が足りない」 本当にずるい。 そんな事を言われたら… 勘違いしてしまいそう。
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