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私も琉惺と離れていた3年間。
他の男に抱かれる事で
消し去ろうとしていたのは
秋人の記憶よりも…
この身体に染みついた
琉惺の温もり
だったのかもしれない。
『プロジェクションマッピング
スタートお願いします』
琉惺の声で本番さながらの
リハがスタートした。
客席の中央付近に
並んで腰掛け
リハーサルを見守る
琉惺と佐伯女史の背中を
見つめながら…。
私は自分がこれから
どうするべきなのかを
必死に模索していた。
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