拒めない唇

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「話したい事がある」 落とされた言葉と 私を見つめる琉惺の瞳が やけに冷たく感じて 思わず息を飲む。 「何の話…?」 「ここで話せと?」 「……………」 「部屋、入れてくれねーの?」 だって…今は琉惺と 二人っきりになるのが 無性に怖い。 またその温もりを 求めてしまいそうで。 「ラウンジじゃダメなの?」 「ダメ」 …なにそれ。 選択肢なんて最初から 与えてくれないんじゃない。
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