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 僕が生きるこの世界には魔力というものがある。魔力の保有量には個人差があり、魔力を持っていない人もいる。魔力は魔術などを使用するときに使う、いわばエネルギーのようなものだ。  魔術とは、自分の魔力を使って超常現象を発生させる術のことだ。それを使いこなす者を魔術士という。  魔術の種類は多岐にわたり、自分だけのオリジナルなものから魔術士ならだれでも使える汎用的なものまでさまざまある。  それと同時にある特殊な武器が開発され、それを使いこなす武術士という存在もある。この武器というのが、魔武器だ。魔武器も魔力を使うが、魔術と比べると自分の肉体的なスキルの方が重要だ。  そして、これら魔術と魔武器を駆使し、戦うものを『戦術士』通称『ブレイザー』と呼ぶ。    では、なぜ戦術士がいるのか。  それは、この世界に人類の敵となる存在がいるからだ。  異装魔獣。  通常「魔獣」と呼ばれるそれらは、どこからともなく現れ、人類を攻撃してくるいまだ謎の多い敵である。 
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