序章ノ二 自分の運命(さだめ)

2/8
前へ
/14ページ
次へ
pipipipipipi… 目覚ましのアラームが静かな部屋に鳴り響く。 今日はいい天気だ。 僕はそう思いながら布団から出たが、まだ眠気も残っていてうっつらうっつらしてる。 そんなとき、凄まじい足音が近付いてくる。 ドタドタドタドタっ!!! ピシャッ! 勢いよく部屋の襖が開かれ、一人の少女が怒声を放った。 ??? 「時雨!!早く起きなさいよ、遅刻するわよ!」 時雨 「え~、だって遅刻するまでまだ10分あるじゃないか。焦らない焦らない。ね、夜叉丸。」 夜叉丸 「まだ10分ある…じゃないわよ!!あと10分しかないのよ!!」 彼女は宵月 夜叉丸。 名前は厳ついけど歴とした女の子だ。いつも僕を起こしに来てくれたりと、色々世話を焼かせちゃってる。まぁ所謂、『親友』ってやつだね。 まぁ確かに学校までは15分かかるけど…← まだ朝ごはんすら食べてないし。 ま、良いよね。遅刻の一回や二回。← 夜叉丸 「よくないわよ!!あんた今日遅刻したら放課後反省文よ!?わかってんの!?」 時雨 「え?てか何で考えてることわかったの?」 夜叉丸 「何年間あんたと一緒にいると思ってんのよ!大体読めるわ!!」
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加