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「俺達、『傭兵の剣』の仲間は、荒くれ者が多い。ヘタな口は利かない方がいいぞ。」
「へぇ~。脅すのか。」
ヒゲを蓄えた男が、凄むように睨んでくる。
「そんな偉そうなギルドが、若造1人にやられてるんだけどな。」
「俺達の仲間は大勢いる。知り合いに被害が出ないとも限らないぞ。」
ああ?俺の知り合いに、なんかするってか?なに!このどチンピラっぷり!
俺が呆れた視線を放つと、
「あたしらに、なんかするって?
この腐れヒヨッコが!
あんた、誰に向かってそんな偉そうな口叩いてんだい!」
おぉう…。俺の後ろから、お怒りの声が飛ぶ。
言わずと知れた…。
「え?な!ミル!」
ヒゲが目を剥いた。
下町のおばちゃん風だが、纏う雰囲気は一流処の剣士さながらで、腕組みしながら睨み付けている。
ああ…こいつミル姉さんの恐さを知ってる奴だったか。ご愁傷様でした。
「あたしらに、危害を加えるから大人しく引き下がれってんだね。
あんた、本気でそんな事言うつもりかい!」
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