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ドワーフの村で、武器制作からずいぶんたってからの話。
「クローもずいぶん大きくなったよな。」
『そろそろ、おとなだ?』
「まだまだ。島の黒いのには程遠い。」
と言っても、ゴールデンレトリバーぐらいは余裕である。
もう、猫とは言われないぐらいになってきた。
「どうする?グラントのエンジュ店長に会いに行くけど、クローはどこから、潜り込む?」
『オレ…行かない…。』
「え?なんで?あの時仲が良かった猫が沢山居るだろうから、会いたくないのか?」
『ウ~、あいたい…けど、行かない。』
「だから、なんで?」
遂に座り込んで、話始める俺達。
ここは、グラントから少し離れた森の中。
クローは、臥せ…の態勢でふてくされてしまった。
「なんでだよ?言ってみ?」
『フクザツ…。』
また難しい言葉を覚えて…コイツは…。
『オレは、もう、猫と違う。アイツらから、したら…魔獣だよ?
きっと、コワクなる。逃げる。
だから、行かない。』
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