なんてったって、アイドル

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「ニャ!ニャウ!(クローに、そんな真似した奴、誰だ!ボコボコにしてやんよ!)」 「ニャア~。ニャウ~。(クロー、辛かったよな。そんなことされちゃあ…。)」 「ニャウ、ニャア~。(それなのに、あたし達に気を使って)」 「ニャ、ニャニャ!(まって、今明は何て言った?クローと、昼寝?一緒に昼寝って言った?)」 「ニャウ~。キィ~!(なんですって、羨ましい~。)」 なんか、ニャゴニャゴ話してるけど、 「クローが森で寂しそうにしてたから、悪いけど俺は行くから。じゃあな。」 「ニャ、ニャウ。(森で?クローが寂しそうに?)」 「ニャウ!ニャ、ニャ!(なら、オレが森に行く!クローに会いにオレが行く!)」 「ニャウ!ニャア!(そうよ!今行くわ!そしてまったり一緒に昼寝してもらう!)」 え?え? 猫がいきなりピタリと、鳴きやんで一斉に走り出した。思い思いに裏道を走る猫や、屋根にかけ上がる猫、表通りを走る猫。 あちこちで、悲鳴が上がる。
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