13397人が本棚に入れています
本棚に追加
どうなってんだ?と、道に顔を出すと、猫達はバラバラに検問を抜けて行った。
「なんだ、いやに猫が多いな?」
「本当ですね…。」
忘れ物しました、なんて言い訳しながら、俺も猫達を追いかける。
森の中…
「ニャア!(クロー!会いたかった!)」
『ニャア!(皆!何でここに!)』
「ニャニャ!ニャウ!ニャア~。(水くさいぜ!俺達に遠慮なんて!一言いえば俺達が森に来るのに!会いたかった~。)」
「ニャア~。ニャ。(大きくなったなぁ~。さすが魔獣だな。カッケェ~。)」
おぉ~。クローに猫が群がってる。
少し離れた木の上にいます。大丈夫だとは思ったんだけど、ちょっと心配だったもんで…。
『ニャア~。(皆には、世話になりっぱなしで、悪いと思うけど、オレはもう町には入らない。)』
「ニャ!ニャア~。(何で!オレ達は気にしないぜ!)」
『ニャウ。ニャア~。(うん。ありがとう。でもオレは魔獣で、人間からしたら狩の対象なんだ。
こんなに大きくなったら、人間に武器を向けられる。皆に迷惑をかけたくないんだ。)』
最初のコメントを投稿しよう!