なんてったって、アイドル

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「まぁ、じゃあ俺が戻るまでゆっくりしてくれ。」 皿にオカカや、ほぐし肉なんかを出して、別のボウルに水を出して置く。 マタタビは木の棒で出す。 「じゃあクロー、俺は町で用事を済ませてくるから、それまでここに居てくれ。」 『アッキ、イッテラ~。』 こんどは、寂しそうじゃない。良かった。 それでは、ゆっくり用事を済ましますか。 エンジュ店長に会って、あ、イメルダさんの所に行くか…。後は貧民街のハッサンにも会って…。 勇者(笑)は…どう改良されたか気になるけど…いいや。 振り返り、クロー達を見る。楽しそうにしてるけど、あの中にクローの嫁は居ない。 そうなのだ。仲間でも、好きって言われても、クローの嫁にはならない。 だってクローは魔獣だから。 もうちょっと大きくなったら、本格的にクローの嫁を探してやらなくっちゃな…。 そんなことを思いながら、足取り軽く俺はもう一度、検問所に向かった。 クローの嫁?誰か心当たり無いかなぁ…。
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