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「ならば、我々が迎えに行こう。」
入って来たのは、以前森にアマンダを迎えに行ったイケメン騎士と、その上司だった。
件の騎士は、カッコいいけど好みじゃないと、アマンダに一刀両断にされてから、アマンダのことが気になり…まぁ冷たくされて好きになった…らしい。
「ラウル君、僕が行きますよ。今度はちゃんと守って帰るから。」
にっこり笑って、実は弟にも好印象を与えておけば、今度はデートぐらいにこぎつけるんじゃないかと…下心ありありな親切。
それと対称的に、上司にあたる部隊長は、ガッシリとして幾分老け顔男で。
ちょっと厳つい…プロレスラーな感じの顔は、よく子供が泣き出してしまう程だ。
32年生きて来て、剣の修行に明け暮れて、女っ気無しに過ごしてきた。
青春時代には、それなりにモヤモヤしたこともあったが、そのガタイにその顔であったので、ピンクな経験も無いまま来てしまった。
「君の姉さんが向かった場所を、教えてくれ。直ぐに向かおう。」
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