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「お前ら!そこまでだ!」
大音量で、叫ぶユーリカ隊長。
男たちは、雷に撃たれた様に跳ね上がった。
アマンダも目を丸くしている。
いきなりの大声は、男たちの動きを止めるのには、充分過ぎる程で…。
その隙を逃さず、正面からユーリカ隊長、背後からウェルが躍りかかる。
ガシッ、ドカッ、バキャッ、ザッシュ、ド、ドガガン!
ほとんど一撃…。力が入っていたのは、ウェルだけでは無かったようだ。
「よし!これで全部か?」
手足を縛り上げ、辺りを確認する。アマンダは、既に結界魔法を解いて、子供たちを抱き寄せ、成り行きを見守っていた。
「ああ!アマンダさん!無事だったんだね?良かった、心配したんだ。」
満面の笑みで近寄るウェルに、
「?どちら様?」
訝しげに一歩距離を取るアマンダ。
「覚えて無いなんて…。」
再び膝を付き項垂れる。戦闘よりも深手を負ったようだ。
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