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「アマンダさん!大丈夫ですか?僕が背負いましょう!」
と、間髪入れずにウェルがアマンダの前にしゃがみ込む。ちょっと鼻息が荒くなっている。
「じゃあ子供たちは、俺と一緒に行こうか。」
ユーリカが子供たちに向き直ると、子供たちは一様にひきつり、泣き始めてしまった。
「うわぁーん!怖いようー!」「やだぁー!お兄ちゃんがいいー!」「おうちに帰りたいよぅー!」
「「うわぁーん!」」
「もう!みんな怖がりすぎ!隊長さんは全然怖くないじゃない!失礼だよ!」
腰に手を当てて、プンプンと怒って見せる。
「「か、かわいい…。」」
思わず鼻を押さえる2人…。
「しょうがないなぁ…。じゃあみんなは、そのお兄さんと一緒にギルドに帰ってね。
私はこの隊長さんと、一緒に帰るから。」
と、アマンダが言うと、ガッカリした顔でウェルが子供たちに向かう。
「すみません。子供たちはかなり疲れてますから、この転移魔方陣で帰って貰えませんか?
これ、行き先決定してますから、魔力を流して貰えば転移ができます。」
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