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「あ、は、はい。」
胸元から取り出したペンダント。思わず視線がそこにいく。渡されたペンダントには、人肌の温もりが残っていて、ついにウェルの鼻からポタポタと…。
「え!」
思わず引いてしまうアマンダと、大丈夫かと心配して近寄る子供たち。
「お兄ちゃん!大丈夫?早く帰らなきゃ!アマンダお姉ちゃん、助けてくれてありがとう!」
口々にお礼を言うと、ウェルを急かして魔方陣で帰って行った。
バタバタと慌ただしく子供たちが帰ると、森にはアマンダと、ユーリカ隊長と、縛り上げた男たちだけになった。
ユーリカ隊長は、魔方陣を使って何処かに連絡をしていた。その顔はいささか赤い。
「今ギルドに連絡をしたから、応援が来るまで少し待って貰えんかな?
少し座って休むと良い。足は大丈夫かな?」
アマンダに手を貸し、座りやすそうな木の根元迄歩く。
「ありがとうございます。私アマンダって言います。よろしくお願いします。」
ユーリカ隊長をじっと見詰めて、今更な自己紹介をするアマンダ。
「あ、あ、いや、俺はユーリカ・オランド。よ、よろしく。」
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