13396人が本棚に入れています
本棚に追加
そのあと現れたギルド員に、無事男たちを引き渡し、帰ることになった。
「アマンダ、大変だったなぁ。でも、お手柄だったぞ。子供たちの親御さんたちが、すごく喜んでたぞ。
ギルドに帰れば治療魔法師が居るから、急ごう。」
さぁ、とばかりに、手を差し出してくるギルド員。ちょっと鼻息が荒く顔が赤い。
その手をやんわり断って、
「うん、ありがとう。だけど、その人たちを連れて行くのを、優先して欲しいから。
私は、ユーリカさんが送ってくれるし。大丈夫だよ。」
びっくりしたように、振り向くユーリカ。鼻にはティッシュが詰められている。
驚いて詰め寄るギルド員。
「そ、そんな…。俺より、あんな…ゴリラみたいな男がいいのか?」
「失礼だよ。ユーリカさんは優しいもん!それに強いし、安心出来るもん!」
近くにいるユーリカの腕を、ギュッと掴む。
しぶしぶギルド員は、帰って行った。
「ごめんなさい。迷惑でした?」
ショボンとして、アマンダがユーリカに聞いてくる。
最初のコメントを投稿しよう!