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ちょっと眉を下げて、見上げてくるアマンダは、ユーリカの腕にしがみついたままで…
「い、いや。だが、仲間と一緒に帰った方が、良かったんじゃあなかったのか?」
「私と一緒は、やっぱり迷惑でした?」ショボーン
ボタボタボタボタ…。
「あー!キャアー!ま、また!ユーリカ、ユーリカさん!しっかりして!」
その後、気がついたユーリカがアマンダを背負い、ゆっくり町に帰って行った。
「隊長!遅かったじゃないですか!いったい何をしてたんですか!」
帰って来たユーリカに、ウェルが詰め寄る。今か今かとアマンダの帰りを待っていたのだ。
だが、ギルド員が先にアマンダたちを見つけてしまい、ユーリカから無理やり引き離すように、連れて行かれてしまった。
「アマンダさん、僕のこと何かいってました?あ、足の具合はどうなんですか?
お見舞いに行こうかな!今は何処にいるんですか?」
そわそわしながら、ウェルが聞いて来るが…。
「いや、後始末をして、明日都に帰る宰相補佐官様の、準備が先だ。」
仮の隊舎となっている宿屋に帰り、ユーリカは直ぐに指示を出す。
「隊長…何で鼻にティッシュが詰まってるんですか…。」
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