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「ユーリカさんと、もっと話したいの!」
そう宣言して、アマンダは来たときと同じように、ババーン!と出て行った。
「あの…ユーリカ隊長なのかい?
何でまた…。よりによって…」
驚く宰相補佐官に、ラウルが説明する。
「あ~と、姉は感覚で好き嫌いなんかを決めるんです。勘が鋭いって言ったじゃないですか…。ハントでも、なんとなく動物の気持ちが解るというか…。
だから、相手の邪な気持ちにも敏感なんです。
今回は、純粋に助けに来てくれた、ユーリカ隊長さんの態度が、嬉しかったんじゃないですかね?」
「なるほど…。相手の邪な気持ちが解る…か。
あ、それじゃあラウル君も来てくれるのかね?」
期待に満ちた眼差しでラウルを見れば、苦笑しながら頷く。
「はい。こうなったら、姉は止まりませんから、出来ればお世話になりたいです。」
がっしりと握手を交わす2人。
「すみません。自分も準備をしたいので、他の人を呼んで来て良いですか?」
「ああ、お願いしよう。」
こうしてラウル、アマンダ兄弟は都に向かった。
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