京蘭

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*既にお付き合いをしている話 剣城と霧野が付き合い始めて早くも2ヶ月… 2人共、初心者ながらにデートへ行くことになった。 とは言っても、サッカー部の1、2年のみんなで合同で出掛けると言う斬新なデートである。 霧野蘭丸の親友で、相談された神童拓人はイマイチピンと来ない。 2人っきりになるのが正直難しいと思うが、それでも良いのか? 本人はそれで良いと頷く。 長年一緒にいた親友はあまり剣城と付き合っているが、悪く言い換えればホモカップルと見られたくないらしい。 霧野は整い過ぎた顔の所為で今まで何度も辛い経験をしている。 その親友が恋に踏み出せる様な姿を見てダメ出しするのもよく無い。 「リスクが高いのは重々承知してるよ。でも…」 親友の意見を反映すべくこのデートプランまで行き着いたのだから、それが2人にとっては最高の最善策なんだろうと思った。 相手は後輩だし、何気に男らしい所を全面に出してくる。 どうやらそれも、悩みの種を増幅させているらしい。 親友には絶対言えないが(言ったら殺される)桃色の愛らしい二つに結われた髪に女子顔負けの翡翠色のぱっちり二重。 その上体は女の子の様に細い線。 まさに男の娘と呼ばれても納得できる。 だから見た目からしたら、普通のカップル… 「…じゃあ決定でいい?」 俺を一瞬睨んだ気がするがとりあえず、あぁと頷いておいた。 「日程は…」 2人きりに出来るデートプランを考えることにした 神童拓人であった。
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