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両手首を拘束されて、
絶叫するほど執拗に苛まれる。
邪淫の奈落。
自分の下着を顔に押し当て鼻血をせきとめられながら、
それでも続ける。
足指を一本一本咥えられたのなんて何年ぶりだろう。
多分、
十代の頃以来、
こんなセックスはしてないような。
あの頃はそれは「ご馳走」だったから、
あらゆることを試そうとしていたものだ。
でも今「貴女の全てが愛しくて」と彼女は囁く。
こういう行為が愛と結びつくとは夢にも思っていなかった自分に気づく。
技巧は技巧といつも割り切っていたから。
珍しくも、
この人は愛と技巧を兼ね備えていて(もしくはそういう素振りまでが上手で)それが私を蕩けさせる。
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