14人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
桃希学園。そこは日本で有数の「デュエル学科」のある私立高校である。
カードゲーム「デュエルモンスターズ」が持つ不思議な力を解明するため、エンターテイメント性により社会的地位を得たため、一部の私立高校・大学が研究機関をかねたプロデュエリスト養成学科として設立した学科がデュエル学科である。
桃希学園はその中でも一・二を争う受験難易度を持っている、いわゆる名門校である。
「受験生の半分以上が落とされる実技試験……しかも合格しても筆記試験でさらに落とされるって……大丈夫かな……」
学園の最寄りの駅から出てきた、まるで猫耳がついてるような髪型をした少年「遊良 二葉(ゆうら ふたば)」も、その受験生である。
「いや、師匠もいってたんだ。どんなデュエルでも、まずはデュエルを楽しむんだって。
それでいいんだよね? …………・…………。」
彼は自分のデッキの、ある一枚のカードに語りかける。
そのカードが返事をするわけでもない。ただ、いつか話すことができる日を夢見て……
「とりあえず、急ごう。」
そして彼は受験会場である学園へと向かっていった。
遊戯王 Duelist Evolution
第一話・入学試験
最初のコメントを投稿しよう!