悲しい初恋

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――いつからだろう 君を好きになったのは 君が笑顔を向けてくるたび、ドキドキと胸が高鳴るようになったのは 「―――と、結人」 君が、顔をのぞきこんでくる 「っ、なに流星?」 顔が近くて、無意識に赤くなる 「俺の話聞いてた?」 君にこの気持ちが 「あっ、えっと、ゴメン。聞いてなかった」 ばれないようにと 「やっぱり。もう一回言うぞ、今日俺ん家来ない?新しいマンガかったんだけど、 ちょーおもしろいんだ。結人も、気に入ると思うけど」 想いながら 「うん、行くよ」 気づいて欲しいと 「うんじゃ、早くいこうぜ」 想いながら 今日も、また君を好きになっていく この想いは、多分君に伝えない 僕の叶わない悲しい初恋
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