サモナー戦争1

日常の終わり

1時間ほど散歩を続けて家に帰った頃にはすっかり眠気は覚めていた。

「寒い寒い…コーヒーでも淹れるか」

そそくさと家の中に入り、ジャージから制服に着替えて朝ご飯の用意をする。

【…というわけで最近、全国で男女年齢を問わず失踪する事件が続いているようです、警察は…】

トーストを咥えながらそんなニュースをじっと見る。

「物騒な事件もあるもんだな…全国かよ」
まぁどうせ俺には関係ないだろうけどなと思いつつ淹れたてのコーヒーをトーストと一緒に飲み込む。