日常の終わり

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「…は…」 目を見開き、そんな掠れ声を出しながら見るとどうやらトラックに跳ね飛ばされたようだった。 地面に叩きつけられて肺から空気が出て行った、呼吸が上手く出来ない。 右の脇腹に激痛が走る、血も出ている。 意識が朦朧としてきた、段々目の前が暗くなって行く。 「うそ…だ…ろ………」 殆ど音にならない掠れ声。 遠くからは慌てたような切羽詰まった声が聞こえてくる。 その時、俺の目の前に落ちてた携帯の画面が動いた。 その携帯は衝撃で画面に少しヒビが入っていた。 何も操作していないはずの携帯にこんな文面が浮かんでいた。 【戦争へご招待します】 そこで俺の意識は途切れた。
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